どうも、おばじんです。
今回のテーマは、時間です。
『今何時!?!?そ~ねだいたいね~♪♪』
MT4をお使いの皆さん!チャートを見ていて、時間について疑問に思ったことはありませんか?
「あれ、なんか時間が全然違うんだけど…今何時だよ…」
今日はその理由を、ご説明しましょう。
GMT(グリニッジ標準時)とは?
MT4の時間のズレを理解するには、『GMT(グリニッジ標準時)』について知らなければなりません。
「GMT…聞いたことあるけど、よく分かってないのよね」
そんなあなたは、まずGMTを知りましょう!
ざっくり!GMT(グリニッジ標準時)
地球は丸いです。丸いということは、端っこがありません。始まりと終わりが分かりません。
時間を測ろうにも、どこを基準にすればいいやら!
そこで、世界中の時間を確定するために、一つの基準が作られました。それが『グリニッジ子午線』です。
▲グリニッジ子午線と経度(引用元:シチズン時計と日時計[CITIZEN-シチズン腕時計])
イギリス、ロンドン郊外にあるグリニッジ天文台を通る経線を0度、つまり基準の線としたのです。
これによって、世界各地の時間がグリニッジ天文台から経度にして何度離れているかによって、時間を確定することができるようになりました。
そして、
これが、『グリニッジ標準時』です。
GMTの表記法
GMTは、グリニッジ標準時からどれだけずれているかを示す表記法があります。
「GMT ±〇」という書き方をします。
〇には数字が入って、そのまま〇時間のズレというように読むことができます。
具体例を出しましょう。
日本は「GMT +9」を採用しています。
グリニッジ標準時から+9時間ズレているということです。+9時間ということは、グリニッジより9時間早いということです。
アメリカは複数のGMTを採用しています。
というのも、国が東西に長いので、東と西で時間にずれがありすぎるからなんです。
例えば、東海岸側のシカゴ時間は「GMT -6」で、グリニッジ標準時に対して-6時間です。
西海岸側のロサンゼルス時間は「GMT -8」で、グリニッジ標準時に対して-8時間。
どうですか。わけが分からなくなって来ませんか?
これだけでも面倒なのに、もう少し面倒になりますよ~
季節によって時間が変わる!?『サマータイム』
サマータイムって聞いたことありますか?
日本では関係ないんですけど、海外だとサマータイムを採用する国は多いんです。
サマータイムって何かというと、季節によってGMTからのズレが変わるんです。
例えば、アメリカです。
先ほど示したシカゴ時間ですが、
基本は『GMT -6』なのですが、サマータイムの間は『GMT -5』になります。
1時間、早まるんです。
他にも面白いのが、イギリス、ロンドン。
グリニッジがあるくらいですから、基本は『GMT +0』なのですが、サマータイムの間は『GMT +1』になります。
基準となる国も、サマータイムで基準からズレちゃうんですねぇ。笑
GMTの調べ方
Googleで「『地名』 時間」って検索すると、GMTを教えてくれます。
※サマータイムが適用される地区の場合、サマータイム適用後のGMTが表示されます。
MT4の採用するGMT
さて、GMTについて理解したところで、いよいよ本題です。
なぜ、MT4に表示される時間は、日本の時間とズレているのでしょうか。
どこの会社のMT4を利用しているかによって時間がバラバラ
実は、どこの会社のMT4を使っているかによって、表示される時間にはバラつきがあります。
私は楽天証券とXM.com、そしてFOREX.comのMT4を使っているのですが、、
▼楽天証券MT4
▼XM.com MT4
▼FOREX.com MT4
楽天証券とXM.comは同じ時間設定で、日本時間と6時間遅れています(サマータイムGMT+3、通常GMT+2)。
FOREX.comは日本時間と合っています(GMT +9)。
こんな感じで、使っている証券会社によってMT4の時間設定が変わってくるんです。
なぜかというと、証券会社ごとにMT4の基準としているGMTが違うからなんです。
GMTを変えるメリット
「え、なんのために?!」「なんでそんな面倒くさいことを…」って思う方もいるでしょう。これには、理由があります。
まずはこれを見てください。2つのチャートは、どちらもUSD/JPYの日足チャートです。
▼楽天証券のMT4と、FOREX.comのMT4
無駄なローソク足を省く(GMT +2, サマータイムGMT +3)
▼土曜日のローソク足が表示される
日本時間(GMT+9)を採用するFOREX.comのチャートの場合、日足チャートに土曜日のローソク足が表示されてしまいます。つまり、一週間で6本のローソク足ができるのです。
月曜日のローソク足は朝7時頃からなので、0時~7時まで空白の時間が含まれることになります。同様に、土曜日のローソク足は朝6時までなので、7時~24時まで空白の時間が含まれることになります。
移動平均線やRSI、その他にも、全てのインジケータはローソク足の値を基に値が算出されます。なので、空白時間を含むローソク足を基にしてしまっては、信頼性が薄らいでしまいます。
▼GMTを調整すると、一週間で5本の日足にきっちり収まる
一方で、GMT+2(サマータイムGMT +3)を採用する楽天証券、XM.comの場合は一週間で5本のローソク足に収まります。
この時間設定の場合、月曜日1:00から相場が始まり、金曜日の23:55分に相場が閉まりますから、ローソク足に空白の時間が最も少ないことになります。(楽天の場合)
日本時間を重視する(GMT +9)
では、なぜFOREX.comは日本時間(GMT +9)を採用しているのか。それは単純に見やすさの問題ではないかと考えられます。
最新のローソク足の時間と、日本時間がズレているのは非常に気持ちが悪いものです。また、チャートを分析する際に「このローソク足は〇時〇分だから…日本時間だと??」と計算する必要がありません。慣れるまで戸惑うことになります。
なので、初心者向けの時間設定と言えるかもしれません。
ただし、日足未満のチャート(1分~4時間)を使う場合は、どのチャートにもほとんど差はありません。スキャルピング~デイトレードなど短いスパンで取引を行うスタイルの方で日足チャートを使わない方は、どちらを選んでも良いと言えそうです。
まとめ
GMTについてと、MT4の時間がズレている理由をお伝えしました。
皆さんの疑問に、お答えすることができたでしょうか。
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それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。