どうも、おばじんです。
大学院では3Dモデルについて研究していた私なのですが。
最近、凄いサービスを見つけてしまいました。
AUTODESK社の『AUTODESK REMAKE』です。
なんと、写真から3Dデータを作成できてしまうのです。
その超簡単な方法をご紹介させてください。
『AUTODESK REMAKE』を使うには
まずはAUTODESK REMAKEを使うために必要な手順をご紹介します。
パソコンのスペックを確認する
AUTODESK REMAKEは、クラウド上での3Dモデリング作業に対応しています。通常、3Dモデルを作成する場合はとんでもなくハイスペックなパソコンじゃないと処理できません。しかし、クラウドを利用すれば、自分のパソコンからは画像をまとめてアップロードするだけなので、そこそこのスペックで事足ります。これはとても嬉しい。
されど、低スペックマシンでは動かすことができません。
何より、3Dモデルを作ってもらってもそれが使えなきゃ意味がありません。。
推奨される最低のスペックは以下の通りです。
OS: 64bit Windows7 以降
メモリ:4GB以上
CPU:マルチコアプロセッサ
ちなみに…
クラウドではなく、自分のパソコン上で3Dモデリングの処理をする場合に必要なスペックは
OS: 64bit Windows7 以降
メモリ:128GB
SSD:100GB以上の空きスペース
グラフィックカード:GeForce Titan グラフィックメモリ12GB 以上
CPU:Xeon
これだけのパソコンを持ってる個人なんているのか…???
ソフトをダウンロード、インストールする
まずは、↑のリンクからホームページにアクセスします。
右上の『TRY』タブを選択し、お使いのOSに合ったお試しバージョンをダウンロードしてください。ファイルサイズは約270MBです。
学生は無料でお試し版より機能が優れたバージョンを使うことができます。『FREE FOR STUDENTS AND EDUCATION』から進んでください。※学生認証がされたAUTODESKアカウントが必要です。
ダウンロードされたこちらのファイルをダブルクリックして、インストールしてください。
『AUTODESK REMAKE』で3Dモデルを作成してみる
それでは、実際に3Dモデルを作ってみましょう。
今回の被写体はこの子。人体模型くんです。
「「「なんでこんなの持ってるの??」」」
おばじん:「うふふ、秘密」
写真を撮る
お持ちのカメラまたはスマートホンで、写真をたくさん撮ります。
・ちょっと上から360度
・真横から360度
・ちょっと下から360度
って感じで32枚撮りました。こんなアバウトでいいのか??
画像データをAUTODESK REMAKEに読み込ませる
画像データをAUTODESK REMAKEに読み込ませます。
『Create3D』 から『Online』を選択します。
『Local Drive』を選択。
ファイルを選択する画面が出るので、撮影した画像ファイルをすべて選択しましょう。
あとは『Create model』を選択すれば3Dモデル化が始まります。
読み込み開始
読み込みが始まると、『My Cloud Drive』上に進捗が表示されます。流れとしては画像のアップロード、処理、完成といった感じ。
処理が完了すると『Ready to download』と表示されます。画像読み込みから処理完了までかかった時間はおよそ50分くらいでした。
マウスを合わせると表示される下矢印のアイコンをクリックしてダウンロードします。ファイルサイズは約28MBでした。
モデル完成、トリミング
できたモデルはこんな感じ。なんと、人体模型だけでなく部屋がそのまま再現されちゃってます(笑)
これはこれですごいけど、人体模型だけ欲しい私にとってはちょっと厄介。
ちょちょっといじって、人体模型だけ取り出します。
ババン。残念。右足がちょっと無い。
色などまでかなり忠実に再現できています。これが無料でできちゃうのだからすごい。
しかし細かいところまでみると、腕と胴体の境界があいまいになってしまっていたり、足と足の境界があいまいになってしまっている部分があります。
右足も無いしね。おしい。
まとめ
今回はお試しということで、室内というノイズが多い状況で元の画像を撮影してしまったために、完成した3Dモデルも完璧と言えるモノにはなりませんでした。
これは元となる画像の撮影環境を工夫すればもっと改善できるのではないかと考えられます。単色の何かを背景にして撮影できれば…。欲を言えばグリーンバックがあればいいのですが…持ってない。買おうか。買っちゃうか。

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何がともあれ、写真をたくさん撮るだけで、3Dモデルができちゃうなんて、すごい技術です!感動しました。
3ds MAXで挫折した私にとっては本当に神サービスです。
今後はもう少し工夫して、もっと精度の高い3Dモデルに挑戦してみたいです。
皆さんも、最新技術を試して、大切なモノを3Dモデル化してみてはいかがですか!?